"多様な個性ある味わいのチョコレートを通じて、生活の中に一瞬の余白を生み出す"
生活の中の、自分だけの時間
いとまがお届けする価値です。
お腹を満たすためではなく、味覚と嗅覚を使い、自分の感覚と感性でチョコレートを感じる数秒。
日常の中にうまれるほんの数秒の休憩時間。いとま。
忙しい毎日の中に作る、自分だけの時間。
これがあれば、次も頑張れる。
いとまのチョコレートを通して、そんな時間を提供します。
「いとま」は山梨県北杜市を拠点にするチョコレートメーカーです。
世界中の農園から適正価格で仕入れたスペシャリティカカオ豆と国産の砂糖のみを使い、焙煎から成形までのチョコレート生産工程を全て自分たちで行うことで、カカオ豆の持つ香りや味わいの個性を際立たせた少量生産のチョコレートを作っています。
「いとま」とは、時間のこと。
仕事合間のなにをするでもない、忙しくない時間。
チョコレートをひとかけ齧って、口の中で溶け、香りが鼻に抜け、甘みが広がり、余韻を残して消えてゆく。
チョコレートを通して生まれる贅沢な数秒。
私たちの生きる、均一な大量生産品に囲まれて慌ただしくも便利なこの世界。
ときに、に与えられた役割や組織の意思に従い自分を表現しないことも求められます。
個性や自分らしさ、確かに大事だけれど、それだけを主張して自分本位に生きる、この社会を降りることはなかなか難しい。
でも、この世界にちいさな叛逆をおこしたいのです。
良さを享受しつつ、自分の芯は決して明け渡さない方法で。
それは、自分だけの時間を持つこと。
生活の中にほんの数秒でも。
多様性と、個性に満ちた世界へ自分を連れてゆく。
すぐそばにある、異なったものであふれた世界にふれて、自分の感覚や感じることに集中する時間を持つことが、この世界で自分を無くさず生きることに繋がると考えています。
はじめまして、いとまを主宰する鬼塚と申します。
少し自分の話をさせていただきます。
私は山梨で育ち、進学で上京した後に関西の織物メーカーの中でファクトリーブランドを立ち上げて運営の仕事をしていました。
織物職人の方とプロダクトの開発をおこなったり、百貨店で販売したり。ガイアの夜明けに出演したこともあります。「産地に飛び込んだ若者と織物職人が二人三脚で作り上げた究極のストール」といった内容でした。
とにかく早くブランドを成功させたくて頑張っていました。
そんな中で悪い意味で転機が訪れます。
厳しいストレスを抱えながらも頑張り続ける状況で夜遅くまで働く毎日を過ごす中で、うっすらと頭にモヤがかかり、思考がまとまらなくなってゆく。
好きなものに興味が持てなくなり、自分を大切にできなくなる。
気づいたときには、いわゆる鬱状態でした。
療養のために山梨に戻り、自然の中でゆっくりと心を癒す日々。
自分の進みたかったキャリアやライフプランは全て崩れ、少しの絶望と、この先自分は何をしたらいいのだろう?と自問自答を繰り返す中で生まれた思いが「今、困難の中で頑張る誰かを応援できるプロダクトを作りたい」でした。
今の日本で頑張ること、そこから踏み外してしまうことは紙一重のバランスです。自分はそこから落ちてしまってすごく苦労しました。
仕事、勉強、育児、介護。
頑張る人の、頑張りを応援したい。
また頑張るための、少しの休憩を作りたい。
いとまの生まれた意味であり、理由です。